現在の混合ガス潜水について

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

入社4年目の平川です。入社以来、手元見習い、ダイバー見習いをしています。

また、ニューオリンズUIの勉強に一週間出掛けたり、新減圧表の勉強、機器材のメンテナンス、大型潜水士船の操縦、混合ガス潜水の事など諸々と楽しい勉強をさせていただいております。今回は協会で開催されると噂をされる、混合ガス潜水について再度自分なりに勉強してみました。これは、今の自分自身に自信と変化を持たせるためにと、ブログに載せさせていただき、そしてまた、会社の親父さんや親方の皆さんへのアピールも含めて資料を作りました。何卒宜しくお願い致します。

                 

                 現在の混合ガス潜水について
潜水分野における混合ガスには主にトライミックス(ヘリウム、窒素、酸素の混合ガス)、ヘリオックス(酸素とヘリウムの混合ガス)、ナイトロックス(酸素濃度の高い酸素と窒素の混合ガス)がある。それぞれ作業条件(深度、時間)によって使い分けられる。

 

混合ガス 

●ヘリオックス

40m以深での潜水で使用される。

特徴として

・窒素酔いを防ぐ。

・ヘリウムの密度が小さいため呼吸抵抗が少ない。

・音声の歪みが大きく明瞭度が低下する。(ドナルドダックボイス)

・ヘリウムガスの価格が高価である等があげられる。

実際に潜水する際の使用機材

・集中制御盤(CCV)

・ダイビングステージ・ダイビングベル(SDC)

・潜水用呼吸ガス(純酸素、ヘリオックス、空気)

・再圧タンク(DDC)等大がかりな設備が必要になる。

 

●ナイトロックス

特徴として

・空気タンクと同じ潜水(深度・時間)を行った場合、減圧症になるリスクが低下する。

・純酸素の濃度をあげるだけで安価で済む。

・酸素中毒をおこす可能性がある。

酸素中毒のリスクを少なくするために、呼吸ガスの酸素分圧が1.4気圧を超えない潜水計画が推奨されている。また、1日あたりの酸素暴露量(UPTD)、1週間あたりの酸素暴露量(CPTD)の管理をしなくてはならない。

 

●トライミックス

ヘリオックスの欠点である高圧神経症候群を回避する目的で鎮静作用をもたらす窒素添加したもの。

ヘリオックスとナイトロックスの中間的な性質を持つものと考えられている。

 

自給気式潜水器(スクーバ式潜水器)

潜水者が携行するボンベからの給気を受けて潜水する方法。

●開放式スクーバ

潜水者の呼吸の排気が直接水中に放出される呼吸回路で、通常の潜水に使用される。

 

●閉鎖循環式(リブリーザー)

ダイバーの呼吸が潜水器の呼吸回路内を循環し、呼気中に含まれる炭酸ガスは呼吸回路内にある炭酸ガス吸収装置により除去され、再び呼吸ガスとして繰り返し使用される。リブリーザーには呼吸回路が、閉鎖循環式(CCR)と半閉鎖循環式(SCCR)がある。

特徴として

・呼吸ガスを再利用するためダイバーが携行する呼吸ガスが節約でき、潜水時間の延長や深い深度への潜水が可能になること。

・呼気が水中に直接排気されないため水中排気音が低減されること。・開式スクーバよりも構造が複雑なため使用にあたっては専門知識やそれなりの訓練が必要なこと。

・調達、運用コストが高いこと等があげられる。

・毎回の使用機材のメンテナンスを必要とする。

 

ナイトロクスとリブリーザーは現状潜水方式のスキューバー潜水に近い状態で出来ますがコミュニケーションラインを特別に設けなければならず、陸上、船上との連絡方法を確保しなければならない。ヘリオクスに関しては現状のフーカー式潜水で対応し、全面マスクが最も適応しているので当社などではカービーモーガンなどをコミュニケーション付きで使用している。調査潜水以外の作業潜水ではフーカー潜水でのヘリオクスが適応であると私は考える。しかし、一番の問題は再圧チャンバー、大型中圧コンプレッサーが高価であることが問題になる。

 

 

以上、資料としてまとめさせて頂きました。

ご意見ご感想などお待ちしております。
有限会社 海洋技研 平川 奨


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2017年01月06日